ウクライナ軍に入隊したアジャイルコーチがカネヴィンフレームワークを使って、課題等を解決したとのことで、カネヴィンフレームワーク
というのを初めて気になり、調べてみた。
トラブルが発生すると、日本企業では原因を探し始める。
欠点や不具合、未達成な成果を探して、原因を分析、真の原因を見つけて、対策を立てる。
これは、不具合原因追及型の問題解決
やギャップアプローチ
と呼ばれる問題解決手法。
この解決手法が全ての問題で解決されるわけではなく、組織のリーダーは課題や問題に囲まれているので、問題や課題によって解決方法が異なってくる。
では、どうやって解決方法を見つけていけばいいのか? そのためのフレームワークがカネヴィンフレーム。
カネヴィンフレームワークとは
ディビット・スノードン教授によって、問題を分類し、その問題に対するアプローチを定義したフレームワーク。
問題は単純系
、複雑系
、困難系
、カオス系
の4つのカテゴリに分け、カテゴリごとにアクションが異なる。
解決方法は見えている
単純系
と呼ばれるものは、問題の原因が誰にでもわかる問題のこと。
ソフトウェアの問題で言うと、エラーログを見ればすぐに修正箇所がわかるだと考えられる。
問題解決に専門的な知識が必要
困難系
と呼ばれるものは、因果関係が複雑であり、原因が分からない問題のこと。
ただし、分析すれば原因が見えるもの。
ソフトウェアの品質分析がこれにあたるのではないか考えます。いくつかのバグが発生しており、そのバグが発生した原因を分析し、対策を実施する。
PDCAサイクルの、CheckとActionもここに入るのかな。
Try And Error。やるっきゃない
複雑系
の問題は因果関係が明確になっていない、かつ、原因が分からない問題のこと。
組織で起こりがちな問題が多く、未来のありたい姿に向けて未来創造型課題達成型を利用して解決していく。
自分の身近なところだと、プロジェクトで効率化をしているのに、メンバの稼働が下がらないとか。
先が見えない。恐ろしい。
カオス系
は、因果関係も見えず、突発的に発生した問題をすぐに対処しなければならない問題のこと。
このカオス系
は、必要なありとあらゆるアクションを実行し、一刻もはやい対応が求められる。
コロナウィルスの感染拡大がこれにあたる。
自分の身近なところだと、お客さまの利益に関わるような障害が発生した場合にあたる。
考えただけでも、ぞっとします。
最後に
カネヴィンフレームワークというものを知って、解決に向けてどのようなアプローチを取ればいいのかが考えやすくなると思う。 早速、このフレームワークを取り入れて、業務に活かしたい。