ヒトリ歩き

愚痴とかいろいろ書きます

【書評】プロジェクトのトラブル解決大全

こういう書籍があればいいのにと前から思っていたところ、ついに見つけた。
これは次に試してみようと思えるものが多くとてもためになった。
炎上ではなく、普段のプロジェクトから使えるものが多いので、初めてリーダーをやる人は読むのをお薦めます。

目次

はじめに
序章 プロジェクトのトラブル解決にもセオリーがある
第1章 最初の準備 9割の人がスタートでつまずく
第2章 状況把握 効率的な現場検証と聴取の方法
第3章 原因特定とリカバリプランの策定 真因特定、優先順位、体制見直しの手順
第4章 リスタートを切る 人心掌握、ルール変えのポイント
第5章 リカバリ遂行 炎上中のプロジェクト管理は「3つだけ」
第6章 メンバーモチベーション管理 モチベーションは「上げる」のではなく「戻す」
第7章 リーダーシップとメンタリティ 炎上を通じて新たな信頼を築けるリーダーとは
第8章 クロージング 次につなげる「振り返り」から盛大な「打ち上げ」まで

正しい答えなどない。腹をくくるだけ

いくら情報を集めても、意見を聞いても、正しい答えなどというものは見つかりません。 怖さや不安に打ち克って決めるしか、方法はありません。

正解がないからやっぱり腹をくくるしかない。
経験がある人でも怖さや不安に打ち克って決断している。
決断が間違っていても、それは失敗ではなく経験をしただけだから、自分をせめる必要はない。
上司がもし責めてきたら、それは責任を押し付けてきているだけ。気にすることない。
あいつはダメだと思われたとしても、自分なりに出来ることをやったのであれば、それでいい。
気にするな!!

悪い報告をしっかりと受け止めることができるリーダーに!!

悪い報告を受け止めることができないリーダーはリーダーではない。
まずは受け止めて、悪い報告をあげてきたことを評価する。
自分が報告する側だと報告に勇気がいる。他の人も同じだと思う。
報告しやすい雰囲気を作るために、日々のコミュニケーションが大事。
ただ、受けた報告を全部自分で処理しようとしてボトルネックになってはダメ。

リーダーでも逃げる場を作る

逃げる時は、「この瞬間だけ逃げる」と決めて、逃げることが大切です。 逃げると決めた時間が終わったら、いやいやでも戻って踏ん張ります。

リーダーは逃げてはいけないと思っていたので、この章を読んだ時は少し逃げてもいいんだと何か肩の重みが消えた。
全てをリーダーの自分が抱え込む必要もないし、逃げてもいい。
休むときは何日休むと自分の中で決めて休む。
心折れる前に誰だって休んだ方がいい。
メンタルダウンしたら、その後の人生にも影響がある。
それはメンバも同じ。相手は必ず大丈夫と言うから自分で本当に大丈夫そうかは判断する。

最後に

炎上プロジェクトに対するトラブル解決のノウハウが詰まっている書籍だった。
炎上していなくても使えるノウハウも散りばめられている。
特にリーダーを担当している人は、全然不安とかないのかと思っていたけど、 炎上プロジェクトを経験した著者でも怖さや不安があることがわかった。
その中で、腹をくくり、決断している。
だから、自分自身が腹をくくり、決断する勇気を持たないといけないとわかった。
なかなか決断する勇気が持てないけど、正解はないものが多い。
結果的に決断して実行した結果が正解になるか間違っていたかになる。
少しずつ決断をする経験を増やしていく。
また、考え方も変えていかないといけない。
失敗したと思うからよくない。失敗したのではなく経験しただけ。
著者も「支えになる言葉」を持った方がいいと言っているので、自分も支えになる言葉を探してみようと思う。